昨日 松山修平さんよりメールがありました。
ガルダ湖の北に位置するトレント市 州庁舎での アルド パンケリ氏との『東洋と西洋』
と題する 二人展が開催されたとの報告が有りました。
相変わらず勢力的に活動されています。
2011.08.29
前のブログでフェルメールとレンブラントにふれました。
闇の中の光・・・・・・様な事を書きました。
その時にふとある本の事が頭をよぎりました。
それは・・・谷崎潤一郎の陰翳礼讃・・・・です。
西洋の絵画とは直接結びつかないのですが、闇の中の空間・陰影・日本建築・・・・。
再度、読んでみたくなりました。
時代は違っても日本の住まいの闇に対する思いを改めて感じました。
現在は部屋の中を明るくする事が良しとなり、住宅のどこの場所であれ必要以上に明るくなってい
るように感じます。
私も照明計画をする時は出来る限り少なくするようにはしていますが、店舗や公共施設が最近
までは必要以上明るかった事も有り、それと比較すると暗く感じるようです。
震災後は節約や節電が当たり前になり、今度は照明も考え直されると思います。
私の事務所でもこの機会に再度照明計画を見直し、暗さを上手く取り入れる工夫や陰影を感じる
空間を意識していければと思っています。
それは単純に照明だけの話では無く、プランニングから内装仕上げに至るまで設計全般において
の検討が必要になってきますが・・。
2011.08.25
現在、豊田市美術館で開催中の・・・・フェルメール《地質学者》とオランダ・フランドル絵画展。
フェルメールの作品はフランクフルトのシュテーデル美術館より 《地質学者》 1作品のみの展示で
した。
フェルメール作品で男性の単身像は2点しか無いそうです。その1点になります。ちなみに
もう一つは 《天文学者》。 これはパリのルーブル美術館所蔵です。
今回始めてフェルメールの作品を見て大変驚きました。パンフレットなどの写真に比べると実物は
全体に相当暗いです。
展示してある他の作家の絵画も同じ様に暗く、この時代・オランダ絵画の特徴ですね。
しかし、その暗さがとても良いです。光と影・明と暗・・・引き込まれる絵です。
暗い室内に窓から差し込む光の効果はすごいですね。透明で静かで穏やかで・・・・あの空気感
は不思議でした。
フェルメールの作品は世界に30点程しか残されていません。
豊田市美術館の他に現在日本では、京都市美術館で3作品が展示されています
「手紙を読む青衣の女」・「手紙を書く女」・「手紙を書く女と召使い」です。
これだけの作品が同時に見られる事は珍しいです。
近いうちに行きたいと思っています。
※しかし。。。。豊田市美術館は何度見ても良いですね。
2011.08.23
八ヶ岳に行ってきました。
まず、清春芸術村です。ここは1980年初頭に芸術家の育成の場所として建設され、敷地内には
いくつかの建物が建っています。
今回の目的は、今年の4月に完成した・・・・光の美術館クラーベ・ギャルリー・・・・・です。
この建物は清春芸術村開村30周年を記念して建設された美術館です。
設計は、安藤忠雄氏で、自然光のみで作品を鑑賞するようになっています。
展示は・・・・アントニオ・クラーベ・・・・・の作品です。
この他に芸術村にある建物紹介です。
中心は清春白樺美術館です。1983年に完成した、谷口吉生氏設計の美術館。
常設は白樺派の画家、梅原龍三郎、中川一政などと、ジョルジョ・ルオーの作品です。
今回、訪れた時には。。。東山魁夷の展示が有りました。
知らなかったのですが、バナード・リーチの作品がほんの少しだけ展示されていて
ちょっと嬉しかったです。
次は、ルオー礼拝堂。
ジョルジョ・ルオーを記念して建設された礼拝堂です。
設計は、清春白樺美術館と同じく、谷口吉生氏。
『光の美術館』の横にあるので、作品を同時に見ることが出来、面白いです。
どちらも良い建物ですが、私はルオー礼拝堂の方に惹かれました。
実は、同時にもう一つ有名建築家の作品を見ることが出来ます。
茶室 徹(てつ)です。
哲学者の谷川徹三を記念して建設された茶室です。設計は藤森照信氏。
これはあまりに有名。
他にも、梅原龍三郎アトリエ(設計は吉田五十八)や白樺図書館や冬青庵などがあります。
中心にはラ・リューシュ(集合アトリエ)があります。
八ヶ岳:2に続きます。
2011.08.11