国宝:1
やはり重みが違います。
国宝:2
特別ですね。
平等院宝物館・鳳翔館
設計:栗生明+栗生総合計画事務所
竣工:2001年
平等院鳳凰堂の南側に建つ宝物館。
ほとんど展示室は地下に配置され 高さを抑えて周囲の自然と一体化しています。
建物の形状が廻りの庭園と溶け込み凛とした空気感が良いですね。
2011.09.28
現在 京都市美術館で開催中の『フェルメールからのラブレター展』をようやく見る事ができました。
以前にブログで紹介した様に 《手紙》 をモチーフとした作品が公開されています。
1:手紙を書く女
2:手紙を書く女と召使い
3:手紙を読む青衣の女
の3作品です。
今回特に話題になっているのは『手紙を読む青衣の女』です。
この作品はアムステルダム国立美術館での修復作業後に世界で初公開です。
フェルメールブルーが綺麗に修復されていました。
もちろんフェルメールだけでは無く オランダ黄金期の画家たち《ピーテル・デ・ホーホや
ヘラルト・テル・ボルフ》等の作品も多数展示しています。
3作品とも素晴らしかったですが 私は『手紙を書く女』に惹かれました。
光と影の表現はやはり フェルメール ですね。
ちなみに 京都市美術館は平安神宮の大鳥居横にありますが その横には 槇文彦/槇総合計画事務所 設計の京都国立近代美術館もあります。
2011.08.29
前のブログでフェルメールとレンブラントにふれました。
闇の中の光・・・・・・様な事を書きました。
その時にふとある本の事が頭をよぎりました。
それは・・・谷崎潤一郎の陰翳礼讃・・・・です。
西洋の絵画とは直接結びつかないのですが、闇の中の空間・陰影・日本建築・・・・。
再度、読んでみたくなりました。
時代は違っても日本の住まいの闇に対する思いを改めて感じました。
現在は部屋の中を明るくする事が良しとなり、住宅のどこの場所であれ必要以上に明るくなってい
るように感じます。
私も照明計画をする時は出来る限り少なくするようにはしていますが、店舗や公共施設が最近
までは必要以上明るかった事も有り、それと比較すると暗く感じるようです。
震災後は節約や節電が当たり前になり、今度は照明も考え直されると思います。
私の事務所でもこの機会に再度照明計画を見直し、暗さを上手く取り入れる工夫や陰影を感じる
空間を意識していければと思っています。
それは単純に照明だけの話では無く、プランニングから内装仕上げに至るまで設計全般において
の検討が必要になってきますが・・。
2011.08.25
現在、豊田市美術館で開催中の・・・・フェルメール《地質学者》とオランダ・フランドル絵画展。
フェルメールの作品はフランクフルトのシュテーデル美術館より 《地質学者》 1作品のみの展示で
した。
フェルメール作品で男性の単身像は2点しか無いそうです。その1点になります。ちなみに
もう一つは 《天文学者》。 これはパリのルーブル美術館所蔵です。
今回始めてフェルメールの作品を見て大変驚きました。パンフレットなどの写真に比べると実物は
全体に相当暗いです。
展示してある他の作家の絵画も同じ様に暗く、この時代・オランダ絵画の特徴ですね。
しかし、その暗さがとても良いです。光と影・明と暗・・・引き込まれる絵です。
暗い室内に窓から差し込む光の効果はすごいですね。透明で静かで穏やかで・・・・あの空気感
は不思議でした。
フェルメールの作品は世界に30点程しか残されていません。
豊田市美術館の他に現在日本では、京都市美術館で3作品が展示されています
「手紙を読む青衣の女」・「手紙を書く女」・「手紙を書く女と召使い」です。
これだけの作品が同時に見られる事は珍しいです。
近いうちに行きたいと思っています。
※しかし。。。。豊田市美術館は何度見ても良いですね。