浜松

2013.11.09

浜松建築探訪
「 石水館 : 静岡市立芹沢銈介美術館 」
設計:白井晟一
竣工:1981年
登呂遺跡公園の片隅に建つ 白井晟一晩年の作品です。
染色工芸家で人間国宝:芹沢銈介の作品を展示するための美術館。
公園からは雑木林に隠れて見えないが、近くに行くと、特徴的な荒い石積の外壁が見えてくる。
外壁の石は紅雲石と呼ばれる韓国産の赤御影石。
白井が紅雲石と命名したそうです。   
白井が直接指示した石積みの石割りとディテールがあまりにも素朴で純粋です。

また美術館内部は、入るのを躊躇するくらい  のある厳粛な空間です。
しかし、順路に従って進むにつれて心が落ち着く感じがしました。

この建物は白井晟一がもっとも好んだ京都高山寺の石水院にちなんで「石水館」と命名されたそうです。

今回、白井晟一の石水館を訪れて建築について改めて考えさせられました。
本当に素晴らしい建築です。 
芹沢銈介功績碑・・・・石水館のすぐそばにあります。
デザインは工業デザイナー:柳宗理。  

次は「浜松市秋野不矩美術館」
設計:藤森照信+内田祥士(習作舎)
竣工:1998年

土地に埋め込まれた部分が印象的でした。