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バックミンスター・フラー
2012.05.14
先日、本棚を整頓していたら懐かしい冊子が出てきました。
数年前に住宅の設計をした建主さんから竣工時に頂いた物です。
その時に調べたと思うのですが、誰の冊子かは分かったのですが、それが何かが
わかりませんでした。
表紙には・・・・Buckminster Fuller・・・・・と書いてあるだけ。
再度調べてようやく分かりました。
■Buckminster Fuller 「バックミンスター・フラー」とは
アメリカ出身の思想家・デザイナー・構造家・建築家・発明家・詩人。
有名なのは、「ジオデシック・ドーム」や「トラス構造」や「ユニットバス等」の発明です。
↑・・・・バックミンスター・フラーの構築理論などを図解したアーティスト・ブックでした。
これは、1965年にオランダの印刷会社デ・ヨング社が実験的に刊行した「クワドラ・プリント」
の1冊。他には、ブルーノ・ムナーリやウィレム・サンドベルフ等 36人のアーティスト・ブック
が発行されました。
当時としては珍しい25cm×25cmというサイズで、それ以外は自由で印刷的・造形的実験
を試みたプリンテッド・オブジェ『Kwadraat Bladen」です。
遅くなりましたが、大変貴重な物をありがとうございました。
JBL
2012.05.10
人間家族ー『 The Family of Man 』
2012.05.09
まずは、簡単なプロフィールから。
1879年・・・ルクセンブルグ生まれ
1923年・・・ヴォーグ誌などを発行しているコンデ・ナスト社のチーフフォトグラファーになる。
1947年・・・ニューヨーク近代美術館の写真部長に就任。
1955年・・・『The Family of Man』展を企画。
『The Family of Man』
この展覧会は、結婚・誕生・遊び・家族・死・戦争という人類の普遍的に共有される営みをテーマ
として、68ヶ国・273人・503枚の写真から構成している。
第2次世界大戦を経た世界に向けて「全世界を通じて人間は本質的に単一である」という
メッセージを表明するものであった。
1956年には、日本橋高島屋へも巡回している。
出品作品はルクセンブルク公国へ寄贈され、ユネスコの「世界記録遺産」として永久展示
されています。
日本語版 ↓
あれから60年近くたった今もこの写真集は、衝撃的で、感動します。
スタイケンがこの展覧会に込めた真剣な思いが伝わってきます。
実際に写真集を見ていると、何だか言葉を失い、締め付けられる思いがします。
一枚一枚の密度が濃く、なんだか落ち着かなくなります。
「きみたちの足どりの下から新しい世界が生まれる・・・・・・」の文章が添えられた最後
のページの写真は本当に息が詰まる思いがしました。